【素敵ハウス】「これは洗面器です…」とおごそかに宣告された話

クリナップ 洗面化粧台

税理士試験受験生応援ブロガーくまお(@kumaco55)です。

素敵ハウスについて書き始めたのに、いつの間にか固定資産税の理論につながった、そんなブログ記事です。(行き当たりばったり…)

固定資産税の調査とは?

マイホームを新築したら、市町村の固定資産税課の担当者が調査にやってきます。
これは固定資産税をいくら課税するのかを計算するために、計算の基礎となるその家屋の価格を知る必要があるからです。
その価格とは、実際に私たちがハウスメーカーなりに払った金額ではないのです。
家屋の床面積や構造などと、どんな材料をどれだけ使ってどういう仕上げをしているのか、で点数計算をして積み上げます。

洗面化粧台は上下別々のモノのセット販売!

洗面化粧台は上下に分かれるってご存知でしたか?
上の鏡+収納部分と、下の蛇口&洗面ボウル+収納部分は別々のモノなのです!
一般的にセットで販売されていますが、上だけor下だけと単品で購入することも可能です。

つまり、
上=化粧台
下=洗面台
セットで洗面化粧台、なのですね。

くまお家の洗面化粧台?

そして、くまお家の洗面化粧台。

私は掃除が苦手で、面倒くさいことが大嫌いです。
鏡を開けたら収納とか、鏡の横に収納ボックスとか、これを掃除するのは面倒くさいと思っています。

扉を開けて⇒モノをのけて⇒拭き掃除して⇒モノを戻して⇒扉を閉める

考えただけで『絶対にやらないな~』とわかります。ええ、絶対にです。
そこで、私は担当営業さんに言いました。
「鏡はいりません、下の洗面台だけで結構です」
「鏡はイケアで買ってくる(施主支給)ので、取り付けてください」

そんなわけで、くまお家の洗面化粧台はこんな感じです。
外に向かって正面に窓があって、その下に洗面台。横にイケアの鏡です。

いよいよ固定資産税の調査が!そのとき…

市の担当者の方が2人で調査に来ました。
何かわからないことがあったら困るので、家を建てた現場監督さんに立ち会ってもらいました。
ゾロゾロと4人で図面とメジャーを片手に狭い家を見て回ります。

そして、洗面所に入ったときに事件は起こりました!(←大げさw)

市役所「これは洗面化粧台ではありません」
くまお「えっ!?どういうことですか?」
市役所「これは洗面器です」
くまお「えっ!?洗面器ってお風呂場にあるお湯をすくうアレですよね?」
市役所「いえ、これが洗面器です」

私がいう洗面器は「桶」のことで、
市役所さんがいう洗面器は「洗面ボウル」のことらしいです。

「洗面器」なのか「洗面化粧台」なのかで点数は約2.8倍違う!

洗面器 20,400点
洗面化粧台 58,600点
家屋 評点基準表
約2.8倍も点数が違います。

この点数に仕上げの程度だとかを掛けて、それぞれのお宅の設備の評価が決まります。
つまり、点数が低い方が評価額も安くなる、というわけですね。

自分で計算できる!マイホームの評価額

総務省のHPに固定資産評価基準による評点基準表が掲載されています。
マイホームの竣工図面があれば、自分で計算することも(すごく面倒だけれど)可能です。
ただし、市町村の計算結果と一致するとは限りません。
なぜならば、「施工の程度」という補正率をどう判断するのか個人差があるからです。
施工中ずっと見学していた私としては「施工の程度は優に決まってるがな!」と思いますが、優だと1.2倍になったりするのですよ… それはちょっとね…

家屋の調査に来た担当者の方にお願いすれば、評価額の内訳を詳しく説明してもらえますよ。
私は課税初年度に全項目の点数を説明してもらいました。

家屋の評価に興味のある方は、総務省のHPからPDF(全273ページ)をダウンロードできます。

税理士試験 科目としての「固定資産税」との違い

税理士試験の「固定資産税」では、土地・家屋・償却資産の固定資産税額を計算します。
問題文ではそれらの固定資産の価格は与えられています。

洗面器が20,400点、とかいうのは「家屋の価格」を計算するための点数なのです。
これは税理士試験の勉強には関係の薄い部分ですが、こういう理屈を知っていると勉強も楽しくなりそうですね。

計算では出題されませんが、理論では評価基準について出題されたことがあるので、余力があればオマケとして知っていても損はないかもです。

税理士試験 固定資産税 「基準年度の家屋評価」理論で問われたら!

・再建築価格(再度同一の家屋を建築した場合の再建築費を算定したもの)を基に評価する。
・再建築価格に経過年数や損耗の程度に応ずる減点補正率を乗じて減価を考慮する。

この2点が書ければ十分に対応できますよ。
理サブの余白に書いておけば安心ですね♪

今日の「愛され妻」

夜のランニングから帰宅した愛妻家。木の根っこにつまづいて転倒したとかで、擦り傷が痛々しい…
本人は痛みに強いのでケロッとしているのですが、見ている私が泣きそうです。






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