税理士試験 所得税法 原稿料等の源泉徴収税額には気をつけよう!
税理士試験受験生応援ブロガーくまお(@kumaco55)です。
所得税法の計算では源泉徴収税額は得点源です。
知っているかどうかで差がつく源泉徴収税額の計算についてご紹介します!
目次
原稿料等は源泉所得税が徴収されています
例えば、10万円の原稿料を出版社から受け取るとします。
10万円まるまる受け取れるのではなく、10.21%の所得税が出版社により天引きされて、残りの金額を受け取ります。
10万円ー(10万円×10.21%)=89,790
89,790円が手取り額です。
10万円×10.21%=10,210円が源泉所得税の金額です。
毎月、原稿料を受け取っているとしたら?
月刊雑誌に連載をしていると仮定します。
甲は、今年の3月より毎月12,000円の原稿料を受け取っている。
甲にこれ以外の収入はない場合の今年の源泉徴収税額はいくらか。
間違っている源泉徴収税額
(12,000×10回)×10.21%=12,252
年間の収入金額に税率を乗じて税額を計算していますが、これは間違いです。
正しい源泉徴収税額
(12,000×10.21%)×10回=12,250
毎月の原稿料に税率を乗じて、毎月の源泉徴収税額を求めています。
円未満の端数処理をここで行います。
そして年間の支払回数を乗じて、年間の源泉徴収税額を求めています。
計算結果が同じであっても、計算過程は正しく書こう!
12,000円ではなく10,000円だったら、どちらで計算しても源泉徴収税額は同じ金額になります。
しかし、計算過程が正しくない場合には、条文および計算方法を理解していないと判断され減点されるかもしれません。
また、計算の都度、端数処理があるかどうかで手順を変えるのは計算間違いの原因になります。
支払いごとに源泉徴収税額を計算するクセをつけましょう。
端数処理があるものと考えて、毎回の源泉徴収税額を確認するように気をつけましょう。
源泉徴収税額は必ず得点できるように、第一段階を終えたら直ちに確実に計算するクセをつけましょう!
今日の「愛され妻」
こないだ買ったパネトーネをいつ開けるかソワソワしています。
クグロフやシュトーレンも好きです。クリスマスのお菓子は幸せな気分を運んでくれます