税理士試験 所得税法:計算問題を解くときのコツ!

税理士試験 所得税法 計算 退職所得

税理士試験受験生応援ブロガーくまお(@kumaco55)です。

乙さんから質問をいただきました。とても良い質問なので、ブログ記事でシェアします!

所得税法 計算過程の書く順番って、必ず守るもの?

所得税法の計算は、10の所得区分ごとに所得金額を求めます。
この計算をする際に、受験予備校で教わる順番があります。
これって必ず守るものなのか?悩みますね…

私なりのルールを公開します!

習った順番を守るもの

退職所得の【特定役員退職手当等】【一般】です。

これは、必ず特定役員退職手当等から先に計算します。
理由は、期間が重複するときに特定役員退職手当等の控除額を一般分の控除額から差し引くからです。

習った順番を守らないもの

雑所得の【公的年金等】【公的年金等以外】です。

これは、どちらを先に計算しても大丈夫です。
理由は、お互いに干渉しないからです。

素読みで最低限コレを見る!?問題文最後の速算表だ!

私は計算問題を頭から解きます。(2題形式だと少ない方からです。)
頭から解くメリットは、解き漏れがないことです。
反対にデメリットは、最後の方で前半の項目に絡むモノが出たときに困ることです。

そこで素読みです!素読みで問題文の全体像を大まかに把握するのです。

そんなん今さら出来ないよ~( ;∀;)という受験生は、最低限コレだけは見ましょう!

素読みの段階で問題文最後の速算表を見る!

コレだけでも違いますよ。
何が違うかって?

公的年金等控除額の速算表がある=雑所得に公的年金等がある、とわかるのです!!

問題文を読まなくてもわかるなんて、すごいアドバンテージだと思いませんか。
公的年金等があるだろう…と想定して問題文を読むのと、そうと思わずに読むのとでは、注意の仕方が変わってきますよ。

※まれに、速算表がなくて、問題文中に控除額の指示が文章で与えられていることがありますが、こういうケースは本当にまれなので気にしないことが肝心です。

速算表でわかることは、他に配偶者の収入ですね。配偶者控除しか速算表がないときは、配偶者特別控除はないな~、先にゼロって書こう!とか判断しちゃいます。

【特定役員退職手当等】は【特定】と省略してもいいんじゃないか!?

特定役員退職手当等、文字数が多いのですよね。
タイトルで書いて、判定で書いて… 面倒くさいです。
私は、【特定役員退職手当等】は【特定】と省略しています。

だって、従業員の方を【一般】と書くのも何かの省略ですよね?(詳しくは知りません…)
とにかくわけてるということを明確にできていればいいんじゃないかと思っています。

※ご利用は自己責任でお願いします。

収入・費用の小計を右端に書く!

頭から順番に解くので、各所得の金額は第一段階が終わるときにまとめて計算します。
そのときに、余白の右端に収入・費用の小計を書くのです。
こうしておくことで、万が一、後から追加で何かでてきたときも計算がしやすいです。
税理士試験 所得税法 計算 不動産所得

計算過程と離して(カッコ)書きすることで、これは計算過程とは別なんだよ~とわかります。
自分のメモ書きなので、下3桁がゼロならためらわず横棒(-)で省略します。

有利不利の判定はどうするの?悩むくらいなら決めうち!

利子・配当、ローン控除、寄付金控除、有利不利の判定をする場面がありますね。
有利不利の判定は、課税総所得金額とかがわからないと正確には判定できません。
わかってからにしよう…と後回しにして忘れちゃうとか時間切れとかになるくらいなら、先に決めうちで計算してしまいましょう!

そもそも、自分の出した課税総所得金額が合っている自信がないですし(‘◇’)ゞ

とにかく最終値(税額)まで書く!

数字が合っているかどうかではありません。どうせ数字は合いませんから。

それよりも、最終値を書くことで所得税の計算の全体的な流れを知っているということをアピールするのです。
平均課税なら計算タイトルだけ文字だけでも書きましょう。
申告書の体裁は整えましょう。

 

税理士試験 所得税法 計算問題のコツ!

部分点狙いで割り切って書く
満点を取りにいく試験ではありません。

とにかく最終値まで書く
所得税の計算方法を知っているとアピールするために申告書の体裁は整えましょう。

素読みで速算表をチェックする
公的年金等があるかどうか、配偶者控除の情報など、ヒントを掴みましょう!

☆省略も上手く使う!
読めない文字でゴニョニョ書くくらいなら、読める文字で省略もありなんじゃないかと思います。

皆さんの✨合格✨を心より応援しています!

今日の「愛され妻」

ちょうど1年前の私は税理士試験に自分自身の全てを捧げていました。本試験当日に合格答案を書く!そのことだけを考えていました。その頃に想定していた1年後と、今現在の実際の生活は全く異なります。唯一つ変わらないのは夫の私に対する優しさかな~と思います。税理士試験も大学院も、快く応援してくれる夫に感謝の気持ちでいっぱいです。

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