【判例研究】刑法の判例報告に使える判例を紹介します!
税理士試験受験生応援ブロガーくまお(@kumaco55)です。
私が刑法の授業で発表した判例は、これまで紹介した4つです。
刑事事件で租税法がからむ判例、「租税逋脱犯罪」以外ではなかなか見つけにくいものです。
同じ題材ではつまらないし…、でも探すのは大変だし…、
ということで、今回は、私が探した判例を、どど~んと公開します。
租税法にからむものだけでは数が足りなかったので、行政事件と財産に対する犯罪も範囲に加えています。
目次
刑事事件or民事事件の見分け方
裁判名称を見ても、それがどんな事件なのかパッと見て判断することは難しいですね。
裁判は、
「最高裁昭和52年12月19日第二小法廷決定 刑集31巻7号1053頁」
という書き方をします。
これで、いつどこの裁判か、出典は何なのか、がわかります。
裁判には事件番号がそれぞれあります。
上の裁判は、「昭和48年(あ)第2716号」が事件番号です。
どんな事件なのか見分けるには、この事件番号がカギとなります。
刑事事件
刑事事件は、事件番号のかっこ書きが(ひらがな)です。
そして、(あ)が上告事件なので、最高裁まで争われた事件だと一目瞭然です。
民事事件
民事事件は、事件番号のかっこ書きが(カタカナ)です。
同じく、(オ)が上告事件です。※(受)もあり。
行政事件
行政事件は、事件番号のかっこ書きが(行カタカナ)です。
同じく、(行ツ)が上告事件です。
刑法の判例報告に使える判例は!
・最決平成10年11月25日 刑集52巻8号570頁
(背任罪における図利加害目的)
・最決平成13年11月5日 刑集55巻6号546頁
(横領罪における不法領域の意思(2))
・最決平成9年7月9日 刑集51巻6号453頁
(両罰規定における正犯・共犯の成否)
・最決昭和37年2月21日 刑集16巻2号107頁
(地方税法12条1項にいう「煽動」の意義)
・最決平成29年12月11日 刑集71巻10号535頁
(欺罔行為後だまされたふり作戦開始を認識せずに共謀の上関与した受領行為と詐欺未遂罪の共同正犯)
・最決平成30年3月22日 刑集72巻1号82頁
(被害者に現金の交付を求める文言を述べていなくても詐欺罪の実行の着手があるとされた事例)
・最決昭和59年3月27日 刑集38巻5号2037頁
(国税犯則事件の調査手続と憲法38条1項による供述拒否権の保障)
刑法の判例研究(ブログ紹介分)
今日の「愛され妻」
夫は時々お菓子などを持って帰ってきてくれます。
(会社でもらったお菓子とか、近所の和菓子屋さんの羊羹を買ってきてくれたりとか)
たまには私も夫にお菓子をと、クラブハリエのショコラバームを買いました。※アイキャッチ画像
とっても美味しいバームクーヘンで、期間限定なのが残念なほどです。
匠の技でレンチンをして、とろけるチョコガナッシュとふわふわバームクーヘンのマリアージュを堪能しました。