書寫山圓教寺 平成30年 弁財天浴酒供(べんざいてんよくしゅく)結願法要(けちがんほうよう)にお参りしました
11月の紅葉が美しいときに書寫山圓教寺へお参りしてから、はやひと月が経ちました。
以前のブログ記事で紹介しましたのは、弁財天華水供(べんざいてんけすいく)という弁天様の供養法です。
本日(平成30年12月27日)は、12月20日からお勤めされていた弁財天浴酒供(べんざいてんよくしゅく)の結願法要(けちがんほうよう)でした。(つまりお勤めの満了を迎える日です。)
神様のご入浴とはいかなるものなのか、お参りしてきました。
目次
弁財天浴酒供(べんざいてんよくしゅく)
弁天様の頭頂に鎮座される、男の弁天とも太陽の化身とも言われる宇賀神という神様に、銘香を交ぜ人肌に温めた清酒を濯ぐことを浴酒といい、この作法によって財宝福徳神としての宇賀弁財天の功徳力が強大になります。さらに行者は浴酒の一週間、断食、断水、断塩で修法に臨みます。断食をすることは行者の神経を研ぎ澄まし、その法力を高めます。壇上には、大黒天、不動明王、毘沙門天をお祀りし「仁王経」「法華経」も立て魔事なき成満をお護り頂きます。
※書寫山圓教寺さまHPより拝借しました
法要
式次第をいただきました。残念なことに、信心深いとはいえない私には今どこの何をしているのかわかりませんでした… でも、一緒にお唱えする文言は式次第や柱にひらがなで書いてくださっていたので、他の皆様と声を揃えてお唱えすることができました。
木の柱を組んで白い布で覆われた第一結界の中で、浴酒供(よくしゅく)という修法(しゅほう)が行われます。
修法を行うお坊さまのことを行者(ぎょうじゃ)といいます。
宇賀神様のご入浴
※布越しに斜めから拝見していたので、不正確なところもあろうかと思いますがご容赦願います。
行者さまがマスクと手袋を身につけられ、リンゴより少し大きな赤い器を手に取られます。
その赤い器をそっと開けられると、白い紙に包まれた宇賀神様のお出ましです。
お香を混ぜた清酒が入った大きな(直径30センチくらい?)お鍋の中へ、宇賀神様にそっとお入りいただきます。
手水で使う柄杓よりも小ぶりな柄杓で、宇賀神様に何度も繰り返しそっとお酒を注ぎます。
その後は、宇賀神様が湯冷めしないように、白い紙でそっとお身体を拭います。
そして、宇賀神様は先ほどの赤い器に戻られます。
宇賀神様に直接素手で触れることはとても失礼なことなので、マスクと手袋を身につけられているようです。
結願法要のあと
お守りとお下がりをいただきました。
行者(中安剛円)さまを囲み、一緒にお参りした皆さんでお昼御飯をいただきました。
行者さまは、「他者の幸せを祈っていると、身体の痛みを感じにくくなる」とおっしゃっていました。
1週間もの長きに渡り断食断水で浴酒供を行っておられました。11月にお目にかかったときよりも酷くお痩せになって、お声もかすれてしまわれて、本当にお労しいと胸が熱くなりました。
しかし、行者さまご本人は辛いといったことは全くおっしゃることなく、むしろ感謝の言葉を口にしていらっしゃいました。そのお人柄に惹かれて、お手伝いしたいと皆さんがお集まりになるのでしょうね。
いただいたお品物
お守り(お財布や金庫に入れておくと金運がアップするそうです)
御福酒(宇賀神様が浴酒なさったお下がりのお酒です、飲んでもよし、お風呂に入れてもよし)
宇賀神様を拭った紙(封印されています、金庫やお宝と一緒に保管するとご利益をいただける)
お線香(とても良い香りのする白檀のお線香です)
油菓子
お下がりで油菓子をいただきました。
ほんのりシナモンの香りがします。表面はとっても硬いです。中にこしあんが入っていました。
かりんとうとは全く違うお菓子です。揚げドーナツ?揚げパン?
修法と受験勉強
修法をしている間、行者さまはその修法だけにご自身の全てを捧げていらっしゃいます。
そして周りの方々が全力でサポートしていらっしゃいます。行者さまが修法に集中できるように、準備や後片付け、身の回りのお世話などを、お寺の方全員で支えていらっしゃいます。
行者さまが真剣に修法をなさっているからこそ、周りの方々も応援したい!と率先してサポートしていらっしゃるんだなぁと感じました。
尊い行者さまと税理士受験生を一緒にしたら畏れ多くて罰が当たりそうですが、本人と周囲の関係は似ているのではないかと思います。
税理士受験生も8月の本試験で合格答案を書き12月に合格通知を受け取る、そのためだけに毎日を過ごしています。世の中に楽しいことはたくさんありますが、ほとんど知らずに勉強だけをしています。そうやって受験生本人が真剣に受験勉強をしているからこそ、家族をはじめ周囲の人は支え励ましてくれています。私も、この3年4カ月という長い期間を、受験勉強だけに専念させてもらいました。家事を含め面倒なことに心煩わすことなく勉強に打ち込むことができたのは、家族の理解と応援があり支えてもらっていたからだと感謝の気持ちを強くしました。
私の税理士受験は一区切りつきました。これからは、後に続く税理士受験生を応援しつつ、家事も分担して、来年4月からはじまる大学院での学びの日々に励みたいと思います。
神戸新聞に掲載
神戸新聞NEXTに掲載されています。
御札と御守を頂戴しました
自宅の郵便受けに圓教寺さんから厚みのある封筒が届きました。
なんと、浴酒供で加持祈祷なさった御札と御守をお送りくださったのです!
この1年幸せでありますようにと念を込めてくださった御札です。
思いがけずお年玉をいただいたような嬉しい気持ちです。
お電話で御礼を申し上げましたところ、今年と来年も続けて浴酒供をなさると伺いました。
またお参りに伺おうと思います。楽しみが増えました。
※2019年1月12日追記
令和元年の弁財天浴酒供
己巳(つちのとみ)には浴酒供を修法されています。
12月3日から12月10日まで、断食断水にて浴酒供を修法なさいます。
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