税法免除 大学院 「法的三段論法」を使いこなして修士論文を書こう!

税務調査を法的に視る 木山泰嗣

税理士試験受験生応援ブロガーくまお(@kumaco55)です。

弁護士で青山学院大学教授の木山泰嗣(@kiyamahirotsugu)先生のご著書「税務調査を法的に視る「法的三段論法」使いこなしガイド」を読みました。
木山博嗣先生といえば、教養としての「税法」入門シリーズをはじめ、読んで面白く&理解できて為になる書籍で有名ですね。

税務調査…?大学院生に関係ないんじゃ…?

今は大学院生で実務に携わっていなくとも、近い将来に税理士として税務調査に立ち会う機会があるでしょう。その時に何の法的知識もないままだと心もとないですよ。
また、大学院で租税法を体系的に学んでいるならばなおさら、国税通則法についても知識を持っておきたいところです。

「法的三段論法」ってなに?

三段論法とは

三段論法とは大前提・小前提・結論から成り立っている論証法です。
有名なお題として、このようなものがあります。

『人間は死ぬ、ソクラテスは人間である、だからソクラテスは死ぬ。』

大前提「人間は死ぬ」と、
小前提「ソクラテスは人間である」があって、
結論「ソクラテスは死ぬ」が導かれる、というものです。

法的三段論法とは

これを租税法的に考えると、このようになります。

大前提「法解釈によって法規範を示す」に、
小前提「証拠などによって事実を認定する」をあてはめて、
結論「法令の解釈適用」が導かれる

(※「税務調査を法的に視る「法的三段論法」使いこなしガイド」第一章より引用)

「法的三段論法」で修士論文へホップ!ステップ!!ジャンプ!!!

最初のきっかけは『何かおかしい、納得いかない』で構わないのですが、修士論文としては内容が成り立たないわけです。

幸いなことに、法解釈については学者先生が示してくださっています。
そして、事実となる裁判例は豊富にあります。
これをあてはめて、法律の視点に立った修士論文を作成しましょう!

税理士受験生は「はじめに」だけでも読もう!

本文は8月の本試験後のお楽しみ…に取っておくとしても、「はじめに」だけは読んでください。
一部だけ抜粋します。

あたりまえのことはシンプルなのですが、シンプルなものほど、わかったつもりで現実にはまったく実践できていない、ということが起きるものです。
 勉強の方法はわかっているといいながら、目指している試験に合格しない人は、ほんとうは勉強の方法がわかっていないのと同じです。

シンプルに基本に立ち返って、合格を掴みましょう✨

教養としての「税法」入門シリーズ

租税法といえば金子宏先生のご著書が有名ですね。まさにバイブル的存在です。
しかしながら、法学の初心者にとってはなかなかにアカデミック過ぎて…読むだけで一苦労です。
そんな初学者(私も)は、平易な言葉でわかりやすく説明してくださっているこちらの書籍から読み進めることをお勧めします。金子宏先生の租税法を理解する手がかりになりますよ。

【読書】教養としての「税法」入門ー税務署職員から受けた指導が誤っていたらどうなるのか?


【読書】教養としての「所得税法」入門ー法人税法は所得税法から独立して誕生した!



最近、法人税法についての書籍が出版されましたね。私も買いました。

今日の「愛され妻」

今日の鯛アラ炊きも美味しいと完食でした。残った煮汁で小芋を炊いています。

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