税理士試験 所得税法 部分点を積み上げる合格答案のコツ!【理論問題】
税理士試験受験生応援ブロガーくまお(@kumaco55)です。
所得税法の本試験答案で、「ここが得点ポイントだったのかも」や「こう書けば部分点もらえるのでは」と、今だから思うコツを紹介します。
私が受験した税法科目は所得税法と固定資産税だけですが、これらはどの税法科目でも(もちろん財務諸表論でも)使える基本的なコツです。
これが絶対に正解で正義というわけではないですが、参考になれば幸いです。
目次
所得税法 理論
問題文の「~について」を探す!
理論は、問題文を読む段階が最も重要です。
長い問題文(第67回)でも、短い問題文(第68回)でも、基本は同じです。
問題文を最初から最後までいきなり読んではいけません。
まず、「~について」という文章を探しましょう。
「について」の直前にある「~」がキーワードなのです。
「~について説明しなさい。」
これはズバリ、解答要求を指し示しています。
「~について説明を要しない」
これは、ここを答える必要はない、書いても配点はないよ、というところです。
つまり、まず「答案に書くべきところ」と「答案に書いてはいけないところ」を明らかにすること、これが理論の解答に最も重要なことです。
そのために、「~について」という文章を拾い上げるのです。
試験委員の先生が受験生に問いたい内容(~について)にフォーカスして答案を作成する、ここが出来ていたから合格できたのだと今は思います。
※とはいえ、私が受験した第68回は問題文が短い上に「説明を要しない」部分が多すぎて、これって原則しか書くことないやん!それで5枚も書けるんか?なんかのひっかけか?とグルグル考えた結果、ホンマに原則のみ書きました。たくさん書いた感じを醸し出すために、ものすごい大きな文字で左右の余白も3文字分くらいあけて書きました。
「一定期間」「その他一定のもの」をうまく使う
青色申告者の帳簿書類の保存義務について問われたのですが、何年間保存義務があるのかうろ覚えでした。
5年やったかな~?7年やったかな~?とあやふやでした。
いつまでなのかわからないときに使える言葉が「一定期間」です。
「帳簿書類を一定期間保存しなければならない。」
こう書けば(少なくとも)間違いではありません。
正しくは7年なのに5年と書いてしまうと不正解ですよね。
違うことを答えてしまうよりも、「一定期間」でフワッと答える方がマシだと考えます。
青色申告者の帳簿書類って何やったっけ? B/S、P/L、他にも何かあった気がするときに使える言葉が「その他一定のもの」です。
「青色申告者は、B/S、P/Lその他一定のものを備え付けなければならない。」
省略したけれど本当はちゃんとわかっていますよ風を装うパワーワードです。
「一定期間」「その他一定のもの」、使いすぎると逆効果ですが、覚えておいて損はない言葉です。
概要であらすじを書く
会議でも商談でも、いきなり条文をまくし立てることはしないですよね。
そう考えると、本試験答案でも同じだと言えませんか。
解答要求が理論ベタ書きだったとしても、概要で「こんな条文が挙げられます」というあらすじを書くことは重要だと考えます。
2~3行の概要を書くことで、読み手(試験委員の先生)に「私は問題文を理解していますよ」というアピールをするのです。
そこでうまくアピールできれば、第一印象が良くなりますよね。
「この受験生はちゃんと理解している」と思いながら採点していただく方が、そうでないよりも良い点数になると信じています。
所得税法 理論 合格答案をつくるために
問題文を的確に読み取ったとしても、肝心の理論を覚えていなければ解答を書くことができません。
まずは、理論暗記の精度を高めることが肝心です。
理論暗記に必殺技はないので、コツコツ地道に積み重ねるしかありません。
そして、ある程度しっかり理論暗記ができてきたら、こういう問われ方にはこの理論とこの理論を組み合わせて書く、という理論の出し入れを練習しましょう。
これは「オリジナル理論問題集」と「理論タイトルの暗記」が活躍します。
せっかく暗記しても的外れな解答をしてしまってはもったいないですから、これからは「~について」をまず探すようにして、理論問題を解いてみてくださいね。
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今日の「愛され妻」
今日(2020年7月3日)は、『会計人コース2020年8月号』の発売日です。Amazonで予約したので明日には届くかなと思います。本号をもって休刊なのはとても寂しいですが、『会計人コースWeb』での情報提供は続けてくださいますので、受験生の皆さんにとって引き続き強い味方ですね。
夫に「休刊までにもう一回くらい書きたかったな~」と言ったら、「また機会があるって!」と励まされました。