税理士試験 簿財 退職給付引当金「前払年金費用」が決算整理後残高試算表に載っているときどうするか?

退職給付引当金 前払年金費用

税理士試験受験生応援ブロガーくまお(@kumaco55)です。

今回も引き続き、退職給付引当金(原則)を取り上げます。
第65回(2015年)簿記論 第三問の総合問題を使います。

「前払年金費用」が解答項目に挙げられている

問題文の最後に、解答要求となる貸借対照表と損益計算書が載っています。
貸借対照表の借方に「前払年金費用」があります。
貸借対照表なのに費用?
損益計算書の間違い?
でも、損益計算書にはちゃんと「退職給付費用」があるけど…

このようにパニックになってしまった受験生は、潔く退職給付引当金関連を捨てましょう。
今まで解いたことがない問題を本試験で解こうとしても、時間の無駄です。

ちなみに、この「退職給付引当金」も「前年金払費用」も、私が勉強をしていた当時は黒星Cランク項目でした。

この問題の場合、
①解答項目3つとも捨てる
②普通に解けば出せる「退職給付費用」だけ出す
③解答項目3つとも答える
の三択が考えられますが、
おそらく②の一択でしょう。

退職給付債務が年金制度と一時金制度のそれぞれに与えられている

今回は貸借対照表に「前払年金費用」が載っているのでわかりやすいのですが、退職給付債務が年金制度と一時金制度のそれぞれに与えられている場合には、別々に計算をする必要があります。

どういうことかと言うと、例の箱図を2つ書く必要があるということです。
退職給付引当金 前払年金費用

このようにわけて書くと難しいことはないのですが、本試験で緊張状態のなか冷静な判断は難しいです。

期首だけで「退職給付費用」を答えよう

この問題は、数理計算上の差異は発生年度の翌年度から償却です。
つまり、期末に計算する必要がないのです。

この点からも「退職給付費用」は無印Aランク項目だと言えます。

デキる人も深追いはしない

退引は得意!という受験生も、深追いは禁物です。
少し計算しておかしいな?と感じたら、手を引く勇気を持ちましょう。
100点満点を目指す試験ではないということを常に頭の片隅に留めておきましょう。

今日の「愛され妻」

10年ほど使っていたルーターを買い換えました。
夫がオンライン勉強会を主催したときにインターネットが切断されることがあって、ちょっと困るな~ということで。今まで設定をするのが面倒で、時々切れるインターネット回線を我慢していたのです。
昔ほど面倒なこともなくルーター交換は無事に完了しました。
これで夫のオンライン勉強会もスイスイサクサクです!

話は変わりますが、書寫山圓教寺より、登山の自粛がお願いされています。
登山道は狭い道ですから、すれ違うときの対人距離が保てませんもんね…
新型コロナウィルス感染症が終息するまで、しばしの我慢です。

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