税理士試験 簿記論 財務諸表論:貸引のメモは視覚に訴える!

貸倒引当金

税理士試験 簿記論・財務諸表論ともに総合問題でおなじみの『貸引(貸倒引当金)』、なんとなく後回しにしてゴニョニョと計算していませんか?
解く解かないは別にして、貸引はひとつの表に集計するクセをつけると簡単に攻略できます!
これは答案復元にも使うのでぜひマスターしてくださいね。

素読みでの準備

貸倒引当金
素読み段階では、『前T/B残高』はいくらか、今期は『何に対して』『何%で』設定するのかを、読み取りましょう!
一般債権で「売上債権」「金銭債権」をわけて設定しているときは、わけてメモ書きします。
財表の場合には、短期と長期もわけておきましょう。

債権残高をだす

貸倒引当金
B/S(後T/B)に書く最終値の債権金額を左側に書きます。懸念債権は、B/S上では一般債権に含めますから、一般債権から直接的にマイナスせず(カッコ)で計算上のみマイナスするようにします。また、担保分も(カッコ)で計算上マイナスします。

B/S貸引金額をだす

貸倒引当金
上で求めた債権残高に率を乗じて、B/Sの貸引金額をだします。
流動項目は〇で囲み、固定項目は△で囲みます。

P/L繰入額をだす

貸倒引当金
B/Sと前T/Bの差額でP/L繰入額をだします。
販管費は〇で囲み、営業外費用は△で囲み、特損は□で囲みます。

まとめ

パッと見てすぐにわかる状態にすることがポイントです。
時間がない場合や一般債権が黒星項目の場合でも、破産債権だけは解けるということがよくあります。何を取るべきで何を捨てるのか判断する材料にも、この表は使えます。この形をマスターすれば手を付けていない項目が一目瞭然なので、固定だけ解く・特損だけ解く、としたときに転記ミスを防ぐことができます。
答案復元の際にもどこに何を書いたか丸わかりです!迷いませんし、時間もかかりません。普段の問題演習から、自分の思考過程や計算過程を整理整頓するクセをつけましょう!

 

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